【タイ便り vol.5】
文学研究科日本語日本文学専攻
博士前期課程2年德久桃花
配属先に着任して9か月が経ちました。任地の暮らしについてお伝えします。
【任地の人々との交流】
タイ人は、自分より年上の人を「ピー(お兄さん、お姉さん)」と呼びます。私の周りにも「ピー」がたくさんいるのですが、特に私を気にかけてくれているのが「ピー?モム」です。ピー?モムとは、共通の知人の紹介で知り合いました。私の親と同じくらいの年齢ですが、とってもフレンドリーでパワフルな方です。休日になると、よくピー?モムに声をかけてもらい、県内のお寺やお祭りなど様々な場所に連れて行ってもらっています。
時には、「私が行っていいのかな?」と思うような場所に行くことも。一番印象的だったのは、全く面識のない方のお葬式に参加したことです。失礼にあたらないかと、ドキドキしながら会場に入ったのですが、ご遺族の方は温かく迎え入れてくれました。日本とは異なる雰囲気の式から、タイ人の故人に対する考え方を垣間見ることができ、とても貴重な経験になりました。
ソンクラーン(タイのお正月)には、ピー?モムの実家にお邪魔しました。地元の子どもたちとプールで遊んだり、トラックの荷台に乗って街中を走りながらすれ違う人と水を掛け合ったりなど、タイの一大中国体彩网を存分に楽しむことができました。


最近、ピー?モムが他のタイ人に私の話をするとき、私のことを「ルークサオ(娘)」と呼んでいるのを耳にします。本当の家族のように接してくれるピー?モムには、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
【旅行編】
配属先の休み期間中に色々な場所へ旅行に行きました。まず訪れたのはお隣の「ラオス」です。今回はノーンカイ県からバスで国境を越えました。陸路で外国に渡るのは初めてだったので、とても不思議な感覚でした。ラオスではフランス文化の影響を受けた美しい建物を多く目にしました。ナイトマーケットで購入したモン族の刺繡ポーチがとてもお気に入りです。
続いて訪れたのは「ベトナム」のハノイです。到着した瞬間、街中を走るバイクの多さに圧倒されました。ハノイでは、フォーやバインミーなど有名な料理から、あまり知られていない地元の料理まで色んなものを食べました。特に路上のお店で飲んだ「ビアホイ」という格安ビールの味は忘れられません。次回は南の都市にも行ってみたいなと思います。


4月の中旬からはタイ国内を旅行しました。初めてタイの海に行ったり、珍しいお寺を巡ったり、ちょっと変わったマッサージに行ったり…。数え切れないほどの楽しい思い出ができました。でも、やはり一番嬉しかったのは、同期隊員とたくさん話せたことです。活動の近況や悩みなどを相談したり、他愛もない話で笑えたりできる仲間がいることほど、心強いことはありません。それぞれの場所で活躍している仲間から刺激を受けて、改めて気持ちが引き締まりました。同期隊員にまた会えることをモチベーションにしつつ、新学期からの活動を頑張りたいと思います。


